ねえ ナナ



たとえば あたし達が
恋人同士なら



それは抱き合えば
埋められる程度の
隙間だったのかな



それとも こんな寂しさを    誰もが持て余しているのかな



ナナを独り占めしたかったんじゃない



ナナに必要とされたかっただけなの




ねえ ナナ



あの夜 誓った想いは


今も色褪せずに
この胸にあるよ


あたし達が描いていた夢の



輝きを忘れないで




あの時 それだけは どうしても聞いておけばよかったんだ



あの猫脚のバスタブは


もう ここにはないよ




ねえ ナナ



犯した過ちも 受けた傷口も


塞げば消えるものじゃないから



あたしは今もナナの名前を呼び続けている



どんなに痛くても



応えてもらえるまで




ああああああ