NANA 2 | 2006年 130分 ドラマ/青春/音楽 |
|
監督 回 大谷健太郎 出演 回 中島美嘉 / 市川由衣 / 姜暢雄 / 成宮寛貴 / 玉山鉄二 / 丸山智己 / 本郷奏多 |
![]() |
あ | □■矢沢あいの人気コミックを映画化し大ヒットした青春ドラマの続編。対照的なナナとハチが、それぞれに葛藤や困難を乗り越え成長していく姿をドラマチックに綴ってゆく。監督は前作に引き続き大谷健太郎。 東京で共同生活を送るナナとハチ。ある日、仕事をクビになってしまい落ち込むハチは偶然街中でタクミと再会、そのまま夜を共にしてしまうのだった。やがて、ハチはタクミとの関係に悩み始めるが、そのことをナナに打ち明けることができず、2人の間に微妙な亀裂が生じていく。□■ |
+++ 管理人* かじぇんのあくまでも個人的な感想 +++
【 ネタバレ大アリです 】 映画未見の方、ご注意ください。。。
期待半分、不安半分でドキドキしながらの鑑賞でした。
うーーん、感想を簡潔に言うならば・・・
内容薄っぺらっっ!!!
展開早っっっ!! びっくりっっっ!!!
の二言ですかね・・・(汗)
さらに言うならば・・・
漫画の「総集編」ですかい?!?!
ってとこでしょうか(汗)・・・
何でしょうねえ、これは・・・
詰め込みすぎのはしょりすぎ。ゆえに、
心理描写全くナシ!!心の葛藤、全くナシ!!
びっくりよマジで。誰の気持ちも伝わってこなかった。誰にも感情移入できなかったなあ。
細かい部分を挙げていきましょうか。
始まりは新宿のゲリラライブ。オープニングがエンディングにつながる、というよくある展開パターンですね。
時期としてはその3ヶ月前。ちょうど、前作が終わったあたりからちゃんと始まります。
タクミと原宿で出会って、一夜を共にするところ。奈々の心の声が全くなくて、「これは夢だ。そうに決まってる」などと、タクミに対する戸惑いなんかは皆無。車内のキスシーンもめっちゃ不自然。奈々もキスされて普通に喜んでるだけ、って感じ。その後もほんとにツアー終わったら奈々に会いにくるのかどうなのか、それを奈々自身が思い悩む場面はナシ。いきなりツアー最終日になって、フツーにご飯たくさん作ってる、って感じ。
ノブが奈々に惹かれていく段階が描かれてないので、ツアー打ち上げでタクミにつっかかっていくのが違和感感じた。
ノブ自身も、奈々への思い、でも奈々はタクミが好き、どうしようもないよ、と思い悩むところがほんのちょっとしかなくって、そのくせ、「いつか絶対超えてやる。タクミ」ってセリフはちゃっかり使ってるから「何で??」って感じ。
そして奈々もノブに惹かれていく段階が全くナシなので、ものすんごーーーーい薄っぺらい。ノブとタクミの間で揺れ動く心理描写は皆無!!それってどうよ?!?!
タクミに電話で「さようなら!」って言うところも、「言えたじゃんあたし♪♪☆」ってめっちゃ笑顔で喜んでるし・・・(汗) そのテンション、違うやろ!!と思い切り突っ込みたくなりました・・・
トラネスのオフが終わってタクミが奈々を外で待ってるところ、そしてブラストがライブ後にガイアの川野さんと食事に行くことになり、用意した打ち上げの料理が無駄になり、寂しくてタクミに電話して会いに行くところ、それらが省かれてるので、奈々のタクミへの想いがほんとに薄っぺらい。
カレーの試食販売でつわり、次の場面で検査薬陽性、そして次の場面で「ご懐妊ですね」
・・・・・・・早いってば!!!(汗)
産もうか産むまいか、悩むシーンは皆無!! マジそれってどうよ?!?!
タクミが707号室に来て、ノブに電話するシーンはちゃんとあったけど、「こうしてる間にもガキは育つんだよ!!」と怒鳴るセリフはナシ。物足りない・・・(汗)
京助&淳子の家に行って相談する場面もないので、奈々は一人で「タクミの子として産んで育てたいと思ってる」という決断を出した。それも超・素早く(汗)・・・
京助&淳子の家に行かなかったってことは、奈々は707号室から出なかったということ。そこでちょっと良かった点は、ノブが来て、席を外したタクミが、奈々が朝目覚めると枕元で眠ってた、ってとこですね。そこは単純に「おお♪♪」って思いました(笑)
ナナもね・・・母親に捨てられたトラウマとかの描写が皆無なので、何で奈々にこんなに執着するのか、何でこんなに友達付き合いが下手なのか、そんなもんが全く伝わってきません。
ナナとレンの関係も、何かすんごいぎこちなく感じた。レンがかっこつけすぎなんだよ。ギャグ場面もやってくれたらいいのに、ひたすらシリアスで常に気取ってるって感じ。今回はほとんどが奈々メインだったからなあ〜・・・
奈々の妊娠を知った時のナナも、全然ショックを受けてる感じがなかった。ナナがノブを励まして逆に大泣きするところ、あそこは正直ちょっとウルっと来たけど、これもまた原作読んでない人間だったら、何でこの2人はこんな絆があるんだ?と思うんじゃないか??
シンちゃんがね、「僕は何があってもハチの見方だよ」って言うところがあるんだけど、それも何でシンがそう思うのか、ってのが皆無!!
ほんとにねえ、誰の気持ちも伝わってこないから、ナナと奈々の友情の溝(?)もあまり感じられなかったよ。ほんっとに原作を読んでるからわかる、って感じで、マジで「ダイジェスト版」ですか?って言いたい。
エンディングはオリジナルを用意しました、って聞いてたけど、別にオリジナルとちゃうやん!と激しくツッコみたい。ただ単に、「ああ、ここで終わらせたのね、」って感じでした。オリジナルじゃなくて、ただの「アレンジ」だろ。(汗)
脇役陣、出版社の坂上さんが前作と同じだったのには感動。ガイアの川野さん、若すぎ。田辺誠一を使うなんてもったいない(汗) 産婦人科のフジコちゃんも若すぎ。びっくりよほんまに(汗)
散々けなしてきましたがね、ほんと、フォローしようという気にもなれないのよ。
原作どおりにはそりゃ、行かないだろうさ。んなこたぁ百も承知だよ。でもね、だったら「広く浅く」じゃなく、「狭く深く」だろ、って言いたい。
何しか、重要な部分を省きすぎなのよ。表面上に見えるもんだけを映像化した、って感じで。しかもあれもこれも、と詰め込んで、ゆえに時間がなくなって、もうこれで行っちゃえ〜〜!
みたいな・・・
ビジュアル面で言うならば、キャストはよかったと思うよ。奈々役の市川さんも違和感はなかった。レンもレンっぽかったし。松田龍平さんはねえ、悪くないんだけど、彼はインパクトが強いから、私には「松田龍平」にしか見えないんだよね。お腹出てたけどありゃしょうがないよ(笑) 姜暢雄さん、長身だから、レンとナナの身長差が良かったわ☆出番が少なかったのが残念ね。。。
シンちゃんはもうほんとにピッタリ!!!かわいい〜〜〜♪(>_<)♪(>_<) まさしく
「美少年」でバッチリです☆
あとよかったのはトラネスのPV。それも、ファイナルツアー打ち上げ場面で流れるPVが良かった。スコットランドのPVは、あれは全くの「伊藤由奈」のPVだね。曲もいいし、良いPVだとは思うんだけど、映画の中で使われる効果があまりない。もったいないなあ(汗)
ブラストの新宿ゲリラライブ、あれもほんとよかったんじゃないかな。実際、あの場にいた人たちがうらやましい(泣)
でもやっぱりもっと激しい曲が良かった気がする。ブラストは激しいイメージなんだよね。聴いてすぐに「ああ、GRAY。」って思うってどうよ?!って感じだし(汗)・・・
前作はまだひとつの映画として受け入れられて、愛情も持てるけど、今回はほんとに「ごめんなさい」ってところです。お金払って劇場に行くのはもったいない。レンタルももったいないかも。テレビ放送されるまで待つのがいいかもね(笑)・・・
`06.12.10