Cookie #82
   Cookie 5月号  2009年3月26日発売  第82話 
今月はなぜか、今までみたいにうきうき・そわそわ感がなかったな(汗)
でも、買って、手にして、「さあ、読み始めよう」っていうわくわく感はやっぱりたまらないな、と思った。何度でも味わいたいもんだ、と思ったね。


感想
奈々が寮に住んでもう半月も経ったのか。
いまのところ、日々無事平穏にみんな暮らしてる感じ。
シンちゃんの 「おはようママ♪ ご飯できた?」の笑顔が良い!
一ノ瀬家の名物(?)オムレツの絵がここでも大活躍。シンちゃんとナナと奈々、3人で囲む朝ご飯、ナナにふと笑みがこぼれる。「あ!笑った?!」って反応の2人が、時の流れを少しだけど感じさせた。 

それがおもしろくないのが百合。ノブに「いつまでいる気なのかな」って。そりゃそーだよな。しかし彼女、未だに奈々のこと、名前で呼んだことないんだよね。初対面は「元カノさん」だし、その後は「タク妻」とか、「タクミの奥さん」とか。。。
けど、百合の言うことももっともだ、と思うわ。別にどっちの味方、ってわけじゃないけどさ。

「全部悲しみのせいにするのはズルイ」

・・・うーーん、そうかも・・・・


501号室にレンの仏壇を作ったんだ。。。
ここって空いてる部屋なんだっけ。そこまで覚えてないや(汗)。とにかく、誰でも出入りできるようになってる、ってことなのね。しかし、ナナはまだ一度も入らない・・・
奈々が線香をあげてる時に、百合に文句言われた後のノブが入ってきた。ナナが朝食の時に笑った、って話した時のこの2人の会話、なんかいい。

そう、なんか、「いい」のよ。

やっぱり、奈々とノブってほんとに合うんだなって思ったわ。似たもの同士とでも言うのか。今さらながらにそれを実感したって感じ。

家に帰った方がいいんじゃないのか、と心配するノブ。うん、そこは素直に心配してるんだと思うな。朝海のこともあるとは思うけど。タクミは半月も連絡してこない、そんなのはいつものことだ、ということにオドロキを隠せないノブ。

そんなタクミは一体、、、と思ったら、ぐっどなタイミングで登場!
見ていたテレビをぷつっと切られた、その犯人はレイラ!

なんだ?レイラと一緒なのか???と思いきや、なんと病室!!!
レイラ入院してるんか!!そして彼女の傍についてるのか、タクミ。。。栄養失調で、しかもまだ地元の病院みたいね。
退院して家に帰っても誰もいないというレイラに、

「じゃあ東京に帰ろう 気分転換に引っ越すか」

「なおさら一人だよ」

「おれがいるよ」




・・・・・





     「おれがいるよ」







もいっかい言おか?!




「おれがい


・・・・・


もういいか。





いや、あのですね、あたくし、タクミファンやめます。突然の爆弾発言(大げさ)?
キライになったわけでは決して神に誓ってありません。けど、昔ほどではなくなった、ってことかな。それは今に始まったことじゃない。きっと、じわじわと自分の中で変化していたことだと思う。だから急に思い立ったわけではなく、前々から思ってた、ってことです。

タクミが好きだから、タクミと奈々夫妻を応援していたし、幸せになってもらいたいと心底願っていたけど、タクミのレイラに対する気持ちとかいろいろ考えたら、なんか意地になってる自分がいてね。一言でいうなら「奈々とじゃないとダメ!」みたいな??
けど、今回のこれで、レイラと一緒にいるタクミの方が何だかすごい自然に見えたんだよね。今月号が自分の中で決定打となった気がしたな。そう思ったら、意固地にならずにこれから読んでいけるな、って思った。ラクになった、とでも言いますか。
レンの死がもたらしたものは、やはり大きかった・・・


話を戻して、ノブと奈々。
タクミがそんなだったら、帰らなくてもいい、というノブ。サツキもここでみんなで育てればいい、とまで!!!
まだナナしか知らないはずのレンが付けた名前、それを何で知ってるの、と聞くと

レンが前に電話してきたんだよ 子供の名前・・・ サツキでいいか?って。

そんなことがあったのか!!そりゃ知らなんだ。
ノブはブチ切れて途中で電話を切ってしまった、そしてそれがレンとの最後の会話になった。そんなこと、誰も予想しないもんなあ・・・それはすごい悔いが残ると思う。ノブにはノブの、そういう事情があったんだ、と知るとこれまたなおさら悲しみが・・・(泣)・・・

絶対誰も触れないおれの本音を・・・ 聞こうとしてくれたのに・・・

それ、ほんとに聞きたいわ。実際のところ、どうなの?!ってな。レンはそういうのがすごく上手だったんだろうな、と今さらながらに思ったり。

が、しかし。
その後の奈々の発言が意味不明。

それはあたしが聞いてあげなきゃいけない事だったのに


ここまではいいよ、うん。





どんなに産みたくても ノブが望まないなら堕ろす事だって出来た時に




・・・・・・・




そーーーーーーーだったのか?!?!?!





んなこたあ初耳なんですが奥さん!!!!!


「タクミの子として産んで育てたい」

って決めたんじゃなかったんかい!

そん時にノブの意志なんか聞こうとしなかったんとちゃうの!!!
今さらそんなこと言ったってどーーにもならんわ。ってか、後からならいくらでも言えるよなあ。いやーーーー意味不明。参ったねこりゃ。あたしゃ、過ぎたことを後からグダグダ考えるのは一番したくないことなので、こういうのはほんと勘弁して欲しい。

そして奈々、ノブに

「子供の名前・・・ 皐でいい?」

聞いてどうするつもりなんでしょ。

ノブが望むわけない子供を抱えて もうこれ以上ここには来れない

何を今さらそんなこと言ってるんでしょ。

産まれて来る子はタクミの子なの そう決めたの ノブの気持ちなんて全部無視して

って言ってたのはダレ。
無視するって決めたんやったら、最後までとことん無視すればいいやん。ってか、そうすべきちゃう??

けどノブの答えは・・・


ギターはおれが教えてぇよ・・・


奈々もノブも、お互いやっぱりキライになれないんだよね。
だからどうしても奈々もノブの気持ちを考えてしまう。ノブも心から奈々の事を突き放すことができない。別れた時の状況が状況なだけに、宙ぶらりんのままなのかね。奈々も、いっそのこと、突き放してくれた方がいいのに、って思ってることだろうな。だからノブのその言葉を聞いて「どうしてそうなるのよ」と・・・


ところ変わって再度レイラの病室。
なんとヤスが、ナオキとお見舞いに登場!わざわざ始発で来たみたい。ちょっと電話してくる、と部屋を出ようとするタクミをレイラが呼び止める。



 レンはいつ日本に戻れるの・・・





















 ・・・・・・・・・・・・・・・・













  そーーーーーー来たかぁぁぁ!!!!


















 いやーーーーーーーー、、、、これまた予想外やわーーーーーー




 なるほどねえぇぇぇ〜〜〜〜〜〜













悲しみのあまり、レイラは自分の記憶を消したか・・・・・・!!!!!




こういうの、何て言うんだっけ。ナントカ症候群だっけ??
自ら記憶を消してしまうってやつ。これって究極の自己防衛だよな。
レイラの中では、きっと自分が地元に帰ったことで、予定通りにバンドは休止し、レンが薬を断ってることになってる。そしてイギリスで静養してることになってるんだね。
どうりでなんか元気だなーーって思ったよ。そしてタクミはここで初めてレイラのこの状態を知ったんだな。そりゃ、ほっとくわけないよ。もう、ほんとにずーっとレイラの傍にいるんじゃないの?だって、「レンが死んだ」って事実を、そのうちいつかは理解させないといけないわけだし。そん時にやっぱり支えてあげないといけないわけだし。

事務所に電話、と言ったタクミが電話した先は奈々のところだろうか。それともほんとに事務所だろうか。たとえ、奈々のところだとしても、ちょうどその時奈々はノブと抱き合って・・・・・はい、82話、おわり。


えとですね、タクミファンをやめる、と言いましたが、すべてを語るにはさすがに時間が足りませぬ。ただ、今月号ですごく思ったのは、矢沢さんが、ものすごーーーーく時間をかけて、登場人物それぞれの心の変化を描こうとしてるってことがよーーーくわかった。そして、それがやっぱりさすが、ものすごくうまい、って思った。私がこんなこと言うのもおこがましい話ですが。
で、その心の変化を、しっかりと読み取って、そして受け止めて行きたいと、心底思ったので、タクミ(&奈々)にこだわるのをやめようと思った。
そう思ったのも、ほんとに自分の中でも少しづつ、そう、それは本当に少しづつ 静かに降り積もって行く雪のように。
 ・・・どっかで聞いたフレーズだな。

けど、だからって、タクミとレイラ、ノブと奈々が一緒になればいい、なんてこれっぽっちも思っちゃいない。そういう問題じゃない。誰と誰がひっつくだの離れるだの、そういうことじゃなくて、それぞれが、どうやって、それぞれの幸せを見つけるか、自分なりの答えを見つけるのか、それをしっかりと見届けたい。

今後のナナ失踪、それに加えてレイラの記憶傷害、

いったいどーーーなるの!?!?!

ってことがさらに増えたよ!!!いやあーーーー、恐るべし。