Cookie #78(2)
Cookie 12月号 2008年10月25日発売 第78話(2) |
幸い、仕事の開始日が来月頭に延びたおかげで、今回も即行で感想書くことができました。次号以降はすこ〜し遅くなるかもしれません。。。 10時の本屋開店まで待ちきれず、ちょっと離れたコンビニまで出かけたのに売ってなくて、結局チャリで片道15分ほどかけてさらに離れたコンビニまで走ることになってしまった・・・こんなことなら10時まで待ってればよかった・・・墓穴・・・。 それだけ早く読みたかった、ということにしていて☆ |
まえおき |
レンの死が確実なものとなり、1ヶ月が経ちました。 人それぞれ、様々な受け止め方があるかと思います。 私も、感想UPした後も、1ヶ月いろいろ考えました。それを、自分なりにここにまとめてみました。 レンの死は以前より暗示されてた。私が始めてそれを疑ったのはやはり、70話。未来シーンでの、一ノ瀬家にでかでかと飾ってあったレンの写真、まさにアレ。それまでは、もう断じて生存派で、その説を譲らなかった。けど、あの写真の登場のおかげで、「死亡で間違いないやん・・・」と思った。今更言ってもだけど、直感的にそう思った。 そしてそれ以降、要所要所に散りばめられた暗示。 「ここまで暗示しておいて、今更生きてるってオチは勘弁」 確かにそれもあったけど、事実が明らかになった今となっては、 その間に心の準備が出来た。 と、私は逆に「ありがたかった」とさえ思ってる。 だってさ、一切何の暗示もなかったら、って仮定して考えたらよ? ヒーローレンが何の前触れもなく、ある日突然死ぬんだよ? 想像してみて?? ぎゃーーーーーーーなにこれーーー ありえなーーーーーーーーい!!!!!! って誰しもが思うだろうし、そりゃあもう、日本中が(それは大げさ)パニックになってたんじゃないかな? そう思うとさ、これまでの暗示は必要なものだったんだ、私はそれで助かった、って思えるんだよね。 それから。 1巻からずっと登場しつづけている、主人公の恋人であるヒーローレンが死ぬということ。いや、 レンを死なせた、という展開。 これはある意味、 「NANA」という作品はただモノじゃない。 って、今ものすごい思ってる。この場合、「矢沢さん」と言うべきだろうか。 「レンが死ぬ」という必要性の有無は私には今わからないし、この時点で判断できるものでもない。いや、そもそも人間の「死」というものは、避けて通れないものとはいえ、必要か不必要か、なんて次元で考えることではない。しかしここはあくまで漫画、架空の世界、生かすも殺すも作者次第。とはいえ、一人の人間を「死なせた」ということはどういうことなのか。矢沢さんが意図するもの、伝えたいもの、そこをしっかり読み取りたいと思う。 そして、 死なせたからには絶対に何かある。 悲しいままで終わらせるはずがない。 と強く信じてる。ここからが、「NANA」の真の見どころ、あるいは核心の部分と言えるんじゃないだろうか。 それを思うと、この先どんな悲劇であろうとも、ますます目を背けるわけにはいかない。 「じらすなあ〜・・・」と確かに思ったけど、こうなったからには、早く終わらせてくれなくてもいい、とことんじっくりしっかり描いていただきたいと思う。 まえおきが長くなりました。これにておしまい。 |
感想 |
今回、79話じゃなくて、第78話(2)なんですね〜・・・これが一体何を意味するのやら・・・ 予想通り、今回も涙・涙・涙でした。 だって、みんな泣いてんねんもん!!!(泣)(泣)(泣) あんだけ泣かれりゃ、こっちも泣くっつーーの!! あーーもう、ほんと悲しい。でもまだまだ続くよ、間違いなく。 早速、レンの故郷に着いたんだ。美雨やノブ、シンたちと合流した奈々。タクミはやっぱり何かと忙しそう。。。ナナが今晩はもう来れないと知り、大阪に行くべきだったんだ、とまたまた自分を責める。いやー、しょうがないよ。こんな状況で、すぐさま機転を利かすなんてなかなかできないって。気持ちはよくわかるけどね。。。 そんな奈々を励ますノブ。とってもノブらしいセリフ。でも、他の誰でもそう言うしかないよな・・・(泣) ヤスと舞が、すでにナナのいるホテルにチェックインしてる。念のため、本当に「レンだ」という確認を待つ、ってことか。。。 んもーーーーレイラ!!!!とっとと電話に出んかいっっっ!!!! シンにメールしてるばわいじゃないんだよっっっ!!!! ナオキのしつこい電話のおかげ(?)でやっと自分から電話したレイラ。地元に帰ってるんだから、駆けつけるのに時間はかからなかった。 そしてみんなが向かった先は病院・・・タクミ、成田、ノブの3人で遺体の確認。成田は結局ドアの前でギブアップ。一番年増のくせに、社長のくせに、頼りないなあ(汗) あっ、スイマセン。 そんなに損傷が激しかったのか(泣)・・・対面し、かなり驚いてるタクミとノブ。言葉も出ない。両腕を庇った体勢だったらしく、無事で無傷なのが奇跡のようだ、と・・・・結局この2人以外の誰も、読者の我らも、レンの最期の姿は見れなかったわけだ・・・。(誰か知らんが、係のおっさんは除外。刑事?ま、いーや。) 美雨から報告を受け、ヤスが舞とナナの部屋へ向かう。 ナナはやっぱり、「ハチが来るかも」って淡い期待を捨てきれずにいたんだね。。。 「ピンポーーン」とベルが鳴り、咄嗟に「ハチ公?!」ってドアへ駆け出す。そしてヤスの姿を見た時の表情(泣)・・・ああ、悲しいよ〜〜〜・・・・・!!!!銀ちゃんも、必死でこらえてたのね。泣き崩れる舞を見て、さすがにどうしたのか心配に。そしてついにヤスが告げる。 ごめん どうしてもお前を救う言葉が思い浮かばねぇ・・・ レンが死んだ この言葉でまた更にマジ泣きでした。ナナを思うヤスの気持ち、そして再度、「レンが死んだ」という言葉。 それも、とうとうナナの前で・・・ そしてこの日、ナナの時間が止まった・・・ とりあえずは、ちゃんとヤスからナナに告げられてよかった、と思った。これがまた何か他の邪魔が入って、テレビなり、ヤブ蚊なりでナナが知ることになったら、もうそれこそどうしようもない展開だよ(泣) そして、他のみんなも、レンと対面できた、そこを描いてくれてよかった、と思った。顔はやっぱり見れなかったけど。これまたいきなり火葬場で、骨燃やされて煙突から煙がもわ〜〜〜・・・それを見上げてみんなが泣き・・・(ドラマの見すぎ?)・・・の場面だったらドン引きだったよー・・・ |
今後のプチ予想 |
まず2点。 先月号、UPしてから気付いたんだけど、モノローグがなくなってる。奈々とナナ視点、両方から描かれている。ということは、同時進行。ということは、「モノローグを語ることで、未来から過去を振り返っている」という最初からの設定だったのが、そうじゃなくなったってこと。以上のことから考えると、 モノローグ・未来シーンともに、もう出ないんじゃないだろうか。 と予想します。 同時進行が始まった、ってことは、ここからがやっと『現在』になるんじゃないの?今まで私たち読者が見てたのは、ずっと「過去」であり、そして時々出てくる「未来」であり。・・・っとまあ、チョットややこしいけど、私はこう考えてみました。 そしてもうひとつ。 レンの死、これ、もしかしてトラネス・ブラストサイド含め、世間には「自殺?」と考えられるんじゃないだろうか。 何でそう思ったかというのは、あの事故の状況。 現場は見通しの良い直線道路。レンがナナの幻覚を見た、という事実はレンと我々読者しか知らないんだよ。そして、たぶんレンはブレーキを踏んでないんじゃないだろうか。間に合わなかったのか、それともただキキーー!という擬音の表現がなかっただけかもしれないけど。サーチの三宅と菅原は逃げたので、レンが奴らの尾行を振り払いたいがためスピードを出していたことも証明できない。 あの直線道路で、急にあんな角度で衝突、かなりのスピードを出していた、そしてブレーキ跡がない、となると、 事故にしては不自然、と警察が判断するんじゃないかな〜〜??? ・・・反対側は海、自殺するならそっちに飛び込むでしょ、ってのはナシで(汗)。 もちろん、トラネス・ブラストサイドは「レンが自殺なんかするはずない!!」と強く信じるとは思うけど、状況が状況なだけに、全てを否定しきれない。事実は誰も知らないんだから・・・。 となると、残された周りの人間も、気持ちが変わってくるよ。「確実に事故死」であるのか、「自殺の線が濃い」のか、「確実に自殺」なのか。それによってまったく違ってくる。うわ・・・想像しただけで、今までよりさらに落ち込んできた・・・・(泣) けど、それなら、「乙女たちに語り継がれる」という物語性はぐっとアップしないかな。 「本城蓮 死亡! 事故か?自殺か?」 なんて報道されてみ??どっちかわからない、それはやっぱり世間の関心度は高いと思う。 あ、今この時点では、ドラッグのことは視野にいれてませんのでご了承を。まあ、判明するのも時間の問題かもしれないけど。もう今となっては、「ドラッグ吸引」より「死亡」という事実の方が衝撃であり、重要であるだろうから、報道されるにしても、ただそれに付随してくるだけのもの、って扱いになりそうな気が。。。 いろいろ書きましたが、もしそうだとしたら、さらに悲しい展開度UPなことが確実となってしまうので、的外れでとんちんかんな予想で終わればそれはそれでいいんだけど。まあ、そんときゃ「妄想が大爆走したんだな」、と笑ってやってくらさいな(笑) |