NANA COMICS #3
   コミックス3巻 2001年5月20日 第1刷発行
* 第5話 *
部屋でのライブの翌日、奈々のバイト先に章司が現れ、二人でランチをするが、軽くケンカになってしまう。店の張り紙を見て、シン初登場
章司のバイト先に新人が入ってきた。川村幸子、初登場。章司、一瞬の戸惑いの後、かなりタイプのようで、動揺。。。
奈々はシンをナナとノブに会わせ、初対面。スタジオで早速一曲合わせ、すぐに息ピッタリ。ブラストのベーシスト、決定。

* 第6話 *
上京して1ヶ月、奈々、お金がない!と大パニック。水越さんに夕飯に誘われ、そこで「店をたたむことにした」と言われる。奈々、失業。。。
章司と幸子が同じ大学の同じ学部であることが判明。そこで京助と幸子、初対面。さすがの京助も幸子をかわいいと思い、章司を心配する。
その日、共に終電を逃した二人。「わざとだよ?事件」で章司ヤバイ。ヤスがついに上京。ブラストのドラマーとしてやっていくことを決意していた。

* 第7話 *
お金を振り込んでくれたお礼に母親に電話をする奈々。小松奈津子&奈美(妹)初登場。翌日、出版社へバイトの面接に行く。
章司を心配した淳子は、大学で話をする。「きっぱり縁を切る事ね」と言われ戸惑う章司、しかし幸子に聞かれていたとわかり、さらに大混乱。 バイトの帰り、話をしようとするが、幸子の涙、そして「縁を切るなんて言わないで」の言葉に章司の張り詰めいていた糸が切れ、ついに一線を越えた

* 第8話 *
編集社にバイトが決まった奈々。しかし章司と会っても愚痴や嫌味しか出てこない。章司は罪悪感からか、どこかぎこちなくなる二人。。
5月5日にトラネスのライブが決定。しかしその日は幸子の誕生日でもあった。幸子の部屋で章司とラブラブ。二人のことを知った京助は淳子に話す。
奈々はナナ・シンと章司の店に行き、そこで幸子と初対面。幸子は奈々を見て、もう章司との関係を終わりにしようとするが、章司の考えは・・・。


感想
この巻は何と言っても「リアル幸子」の登場で予想外の展開ですね。いやいや、これにはびっくりですよ〜。まさか章司に限って、って思ったのに(泣)。 でも幸子、確かに可愛い♪出てきた時「おおっ?!」って思ったし(笑)。
「わざとだよ?事件」は章司もかなり動揺していた様子。しかしそこで幸子は初めて彼女がいることを知る。それでも引き際のいい幸子。なかなか憎めない奴だ・・・。

淳子と章司の会話はどっちの言い分もめちゃめちゃわかる。フォローすればするほど傷付ける、だけどもほおって置くわけにもいかない・・・一体おれはどうすればいいんだ、という章司の気持ちはすごいわかる。 バイトの帰り、幸子にどう話をつけるんだろうって思ったのに、あの可愛い泣き顔と「友達でいいから・・・」というセリフに章司はついにやっちゃうのねえ〜・・・ いやあ〜マジで予想外だわ。しかもなんか絵もエロいし(笑)。その後、幸子の部屋でラブラブなのも何かめっちゃいい感じやん。章司、ついに腹をくくったか?!奈々からの電話にも「出て!」と言ってベランダにでる幸子。コイツ、どこまで憎めないやつなんだ(汗)・・・。

二人のことで真剣に話し合う京助と淳子もいいねえ。この二人、脇キャラだけど、なんかすっごいラブラブって感じがするのがすごいいいなあ。浮気しないのは「淳子を失うのが怖いから」、そして公園でスケッチする淳子に話しかける京助、この場面はすごい好きです。

そしてブラストにシンが加わり、ヤスも上京、順調にメンバーが揃う。しかもライブまで決定。いい感じだ。そんな順調な波に乗ってる奈々、章司に対して疑惑のぎの字もない。バイトの店に行った時はさすがにドキドキだった。奈々は知らないが、幸子は確信。「あんなかわいくて優しい彼女がいるのに、もうダメだよ。」 そうそう、それが人として当然の感情だと思うよ。とことん憎めないやつめ。。。

ついに奈々と話をする決意をした章司、奈々は予想だにしていないこと、うひゃ〜〜ドキドキだあ〜〜!!(泣)


「勝手に」 章司の心理分析
「バイト終わったら電話ちょうだい」と奈々にメールをもらっていたのに、気付かなくてできなかった。なので次の日に店まで会いにいったであろう章司。しかし奈々には「なかなか会えない」とわがままを言われ、しかもナナやバンドのことで夢中。 しかもしかも、自分にメールをくれたことも忘れている様子。特に何も触れてないけど、そりゃあさみしかったと思うな。。

そんな時にバイト先にリアル幸子登場、京助いわくちっこくて色白でいかにも章司のタイプ。大学も同じときちゃあ、仲良くなって当たり前か〜・・・。 「わざとだよ?事件」の時点でもう章司は幸子に行ってたと思うな。すごいタイミングで奈々からの電話、彼女がいると知った幸子の態度は章司には複雑だったかも。

「奈々を嫁にもらってもいい、墓まで一緒くらいの勢いだ」ときっぱり淳子に言ってたのに、それは「気持ち」ではなくて
決意」だったようですね。幸子の想いにも気付いてて、だからどう話せばいいのかわからなくて、だからこそ、涙ながらに「縁を切るなんて言わないで」と訴える幸子へと 完全に「気持ち」は移ったんだろうなあ。じゃなきゃあ、中途半端な気持ちでエッチできる人じゃないと思うし。

その後、奈々と食事するけど、ひたすら仕事の愚痴、挙句の果てに「そりゃのん気な学生でいいよね」と言われる始末。まあ、ここではすでに気持ちも冷めてるんだろうけど。幸子の部屋でラブラブ、こいのぼりの旗で癒されてるし。奈々からの電話の時も、奈々にじゃなくて、幸子に罪悪感感じてたし・・・。 5月5日、ナナのライブの誘いじゃなく、幸子の誕生日を選んだ。もう完璧に「本気」だね、こりゃ。 奈々たちが店に現れ、うろたえる章司。そんな自分をとことんかっこ悪く思い、ついに幸子に「苦しいからもうやめよう」と言われる。 「幸子を苦しめてる」と実感し、「奈々を傷付ける」ことを決めた。。。

「淳子を失うのが怖いから」という京助の言葉を聞き、章司は「幸子を失う方が怖かった」のね・・・。


3巻のここがツボ!
殺人事件発言 ⇒ 「707号室はろくなことがない」と隣の山田さんに言われ、またしても奈々の妄想癖、大暴走。
奈々とナナのキスシーン ⇒ お互いの対称的なリアクションがかなり好き。私もナナならチューされたいかも(笑)
京助 ⇒ この巻の京助はすごく良い♪セリフのひとつひとつが的を突いていて、なおかつ淳子への想いもしっかりしてて、素敵ですわ☆