NANA COMICS #1
コミックス1巻 2000年5月20日 第1刷発行 |
1999年7(なな)の月・・・より4ヶ月早い・・・
=3月、奈々18歳、高校の卒業式のシーンで始まる。 いや、厳密には当時不倫していた「浅野さん」との別れのシーンからである。 親友の淳ちゃんと共に地元の美術学校へ進学、そこで奈々は章司と出会い、淳子は京助と出会う。 その後、淳子と京助は東京の美大に合格。章司は東京で一浪生活、そして奈々は地元に残ってアルバイト。 二人は遠距離恋愛となる。 --- 奈々、19歳。 寒さの厳しい北国のライブハウス、歌うのはブラストのナナ。18歳の誕生日を迎えたばかり。 ナナとレンとの出会い、ラブラブ生活、バンド結成のなれそめ、そしてレンとの別れ。 --- ナナ、もうすぐ20歳。 |
感想 |
「語り」から始まる展開は好きだと思った。そしていきなりの不倫の別れシーン。 この物語はどんな内容なのか、何も知らないまま読み始めたので、一体どんな話が 繰り広げられるんだろうと思った。高校卒業後の学校で、新たな出会いをした奈々、恋多き奈々の 波乱万丈な生活なのかな〜と思っていた。 章司、かっこいいや〜ん♪と早速私は章司ファン。 今まで「男友達」という存在がなかった奈々は章司を「やっとできた男友達」としてずっと 付き合ってきたのね。けど、自分の中で「友情」と「恋愛感情」の区別がつなかくなってしまう。 う〜ん、こういうの、すんごいよくわかる!私は「男女の友情は成立する派」だけど。 まあでも予想通り、カップルとなるわけだけど、そのシーンはよかったなあ〜♪ この1巻は「NANA」がCookieで連載になる前のプロローグだったらしい。 後半にはもう一人のナナが登場。レンとのラブラブ生活がめちゃめちゃいい感じ。 一緒にお風呂入って語り合う場面はめちゃ好きです。 今思えば、ここはわずかな間だけど、ナナとレンが同じバンドで仲良くやってる貴重な時期 なんですね〜。二人の出会いもよかったし、バンドメンバーが決まった時の様子もよくわかる。 それだけに、レンがデビューの決まったトラネスに引きぬかれ、東京へ行くってのはバンドにとって 一大事となってしまう。レンの思い、ヤス、ノブ、ナナそれぞれの思いがどれもこれもすごくよく わかるので、新幹線のホームで別れるところはほんとに悲しかった。 奈々とナナ、二人のとりまく環境にどんな変化が待っているのか、まったく予想できませんでした。 |
予想外の展開 |
やはり東京での「浅野さん」との再会かな。まさか会うなんて、読んでてもびっくりだよ。 ちゃんと会話もできて、すっきりと別れられたのでよかったなあ。 そして奈々は「本当に愛してた。もう涙は出ない。」これで本当にふんぎりがついたことでしょう。 |
1巻のここがツボ! |
◎大魔王⇒ ことあるごとに「やっぱり大魔王のしわざ?!」と一人で騒ぐ奈々が好き。 ◎「章司くんは大事な男友達だよ?彼氏なんかにしたらもったいないじゃん」⇒ 奈々にとっては初めての「男友達」。 とにかく、大事なことだったんでしょうね(笑) ◎「自分をアメリカ人と思え・・・俺の名はマイケル」⇒ 「愛してる」が照れくさくて言えない章司。ここは単純にウケた。 ◎「あたしの処女はてめえが奪ったんだろ!」⇒ 強気なナナが好き☆ ◎「おれが突っ込んだ女なんかメンバーにしてみろよ。トラブルの元じゃねえか」⇒ そんなレンがナナにベタ惚れなところがツボ。 ◎真っ赤なワンピース⇒ ナナがレンと初めて会った日に着ていたワンピース。 新幹線のホームで別れの時もそれと同じものを着ていた。・・・ううう・・・切ない(泣) |
勝手な予想 |
奈々・章司・淳子・京助、彼ら4人の地元ってどこかしら? 東京まで新幹線で2時間、そして「観光に来られてもウリがない」ってのがポイントよね。 ってことは、名古屋?いや、名古屋には観光名所がいくつかある。関東地方だとは思うんだけど、 いまいち距離の見当がつかないのよね〜・・・ そしてナナたちブラストの地元、これは恐らく北海道・函館〜小樽あたりだという自信アリ。 |